花シリーズ ツバキ

3月20日発行 ツバキ



静かに咲き誇る、日本の美。1961年ツバキ切手の魅力

深い緑の葉に包まれ、ひっそりと、しかし鮮やかに咲くツバキの花。その落ち着いた美しさは、古くから日本人に愛されてきました。今回ご紹介するのは、そんなツバキの花が描かれた、1961年(昭和36年)発行の「花シリーズ」切手、3月に登場した「ツバキ」切手です。日本の美意識を凝縮したこの切手には、どんな物語と価値が秘められているのでしょうか?

日本の侘び寂びを感じる、一枚の切手の魅力と価値

1961年3月20日に発行されたツバキ切手は、「花シリーズ」の第三弾として登場しました。濃い緑の葉を背景に、赤や白、ピンクなど、様々な色のツバキの花が描かれています。その写実的な描写からは、ツバキの持つ独特の質感や、花びらの繊細さが伝わってきます。発行枚数は、同じシリーズのスイセンやウメと同じ800万枚です。

気になる現在のカタログ評価は250円。同じシリーズの1月に発行されたスイセン切手の800円と比較すると、さらに低い評価となっています。これは、市場における流通量や人気度、保存状態など、様々な要因が複雑に絡み合って決まるものです。

しかし、切手の価値は値段だけではありません。このツバキ切手からは、日本の伝統的な美意識である「侘び寂び」を感じることができます。華やかさの中にも静けさがあり、完璧ではないものの中に美しさを見出す。そんな日本人の感性が、この小さな一枚の切手に凝縮されていると言えるでしょう。

あなたのコレクションに日本の美意識を

もしあなたが古いアルバムや切手コレクションをお持ちでしたら、ぜひその中に1961年発行のツバキ切手が眠っていないか探してみてください。深緑に映えるツバキの花を見つけたなら、それはあなたのコレクションに日本の美意識を添えてくれるでしょう。

もしお持ちのツバキ切手の価値が気になるようでしたら、他の花シリーズの切手と合わせて、切手専門の買取業者に査定を依頼してみるのも良いかもしれません。専門家に見てもらうことで、それぞれの切手の持つ歴史的、文化的価値を知ることができます。

また、このツバキ切手をきっかけに、日本の伝統文化や美意識に触れてみるのも素敵です。茶道や華道など、ツバキが深く関わってきた文化に触れることで、切手の魅力がさらに深まるかもしれません。

さあ、あなたも1961年ツバキ切手を通して、日本の静かで奥ゆかしい美しさを感じ、あなたのコレクションに新たな魅力を加えてみませんか?