世界こともの日制定記念



１９５６年５月５日　発行　発行枚数　６００万枚

カタログ評価　３００円と安くなっています。

とは言え、額面の６０倍の評価です。

「皆さん、こんにちは！突然ですが、皆さんのご実家には古い切手が眠っていませんか？今回ご紹介するのは、今から約70年前の1956年5月5日に発行された『世界こどもの日制定記念切手』。子どもの健やかな成長を願う温かい思いが込められたこの切手、なんと600万枚も発行されたそうなんです。当時の人々の関心の高さが伺えますね。

しかし、ちょっと驚きの事実が。現在のカタログ評価額は、約300円とのこと。同じく記念切手である、5年前の児童憲章制定記念切手の評価額と比較すると、なんと10分の1という数字なんです。一体、この差は何なのでしょうか？当時の熱気と、現在の意外な評価額。今回は、この切手の物語を通して、時代の変化や人々の価値観の移り変わりを紐解いていきたいと思います。」

「1956年5月5日。『世界こどもの日』の制定を記念して発行された一枚の切手。鮮やかな色彩で描かれたデザインは、当時の子どもたちの明るい未来を象徴しているかのようです。発行枚数はなんと600万枚。これは、当時の日本の人口や郵便事情を考えると、非常に多くの人々の手に渡ったことを意味します。

5年前に発行された児童憲章制定記念切手のカタログ評価額が3000円だったのに対し、今回の世界こどもの日記念切手は300円。この10倍もの差は、一体何を物語っているのでしょうか？

考えられる要因の一つとして、発行枚数の違いが挙げられます。児童憲章制定記念切手の方が発行枚数が３００万枚と少なかったため、希少価値が高まった可能性があります。また、時代とともに人々の興味や関心の対象が変化したことも、影響しているかもしれません。高度経済成長期を迎え、人々の生活や価値観が大きく変わる中で、『こどもの日』というテーマに対する関心も変化していったのかもしれません。

もちろん、切手の価値は単なるカタログ上の数字だけで測れるものではありません。その切手に込められた思い出や、集めてきた人の情熱など、数字には表れない価値も確かに存在します。もしかしたら、この世界こどもの日記念切手も、誰かにとってはかけがえのない宝物なのかもしれません。」